ユーザーが絵本のページをめくると、ページにあわせたセリフが再生され、絵本とテーブルの上にアニメーションが投影される……そんな「未来の絵本」を作りました。

インタラクティブ絵本「キシマン」は、絵本作家・三岡有矢音によるちょっと変わった物語に、デジタル技術を組み合わせた、新感覚の体感型コンテンツ。

ページをめくると、そのページにあわせたアニメーションが、テーブルいっぱいに投影されます。また、テーブルの上におかれたコースターを動かすと、ストーリーが展開される世界や、言語を切り替えることもできます。ユーザーの好み、属性にあわせて絵本の内容が変えられる、インタラクティブ絵本ならではのあたらしい体験です。

絵本というレガシーなメディアと、プロジェクション・マッピングを組み合わせた。子供から高齢者まで誰でも気軽に体験できる展示物です。

インタラクティブ絵本のシステムは、PCと市販のウェブカメラ、赤外線ライトというシンプルなもの。ページの認識やユーザー操作のために、OpenCVを使った画像認識プログラムをあらたに作成しました。

次世代型飛び出す絵本「キシマン」は、2018年4月、グランフロント大阪・ナレッジキャピタル大学校ではじめての展示を行いました。同年6月には、デジタルアートの祭典「バン・ニュメリック(フランス)」の、ナレッジキャピタルブースにて、展示しました。現在は、ナレッジキャピタル「The Lab」でも展示しています。

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